ストーリー

東京近郊、東京湾に面した千葉県木更津市。東京からさほど遠くない距離だが、全てが異なる街。活気が薄れ、どんよりとした街の感覚が、4人の若者像と重なる。
1996年。東京とを繋ぐアクアラインが出来る少し前。
そこに暮らすパンクな若者たち、ジュン、ブンジ、キド、マキの四人は、ただ、ふらふらと日々の風に煽られ、過ごしていた。
海を挟んで、すぐそこにある街『東京』を疎みながらも憧憬し、何かを諦めたようなその街の中で、4人は、未来を掴もうと手を伸ばすー

四人それぞれの写真

監督紹介

監督は、フリーランスの映画助監督として、多種多様な作品に携わり、本作が劇場用長編映画デビュー作となる加瀬聡。
過去に縛られ、未来に少し怖じ気づきながら、憧れとあきらめを抱えて生きる青春の一断片を見事写し取った。
本作は、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2011」の国際長編ノミネートを皮切りに、各国のインディペンデント系映画祭・映画賞にて12部門以上の受賞・ノミネートの評価を成し遂げている。キャリア豊富な新鋭として、今後の活躍が期待される新進監督である。

キャスト

大人でも子供でもない繊細な年代を演じる魅力的な俳優陣。
主演・ジュン役に劇団☆新感線の『ロッキーホラーショー』のブラッド役や、ミュージカル『RENT』ロジャー役など、実力派若手俳優として活躍の目覚ましい中村倫也を迎え、また本作が彼の初主演映画となっている。
ブンジ役には内野謙太、キド役に伊藤友樹、マキ役に醍醐直弘。いずれも子役からキャリアを重ねた生え抜きの若者たちが、パンクバンドに初挑戦し、そして幼なじみの空気感や距離感を、パワフルに繊細にリアルに演じきった。
他、藤間宇宙、三村恭代、田中隆三、かわいのどか、山中崇、鈴木一功、山口詩史、荒谷清水、明石鉄平、田中要次、蟹江一平ら、存在感のある俳優が脇を固め、都市近郊の街の独特の雰囲気を描き出している。

テーマソング

劇中のバンドミュージック=メインテーマに使用している曲は、かつてインディーズ御三家と呼ばれ、バンド活動を経た人なら、誰もが通る道と言われる“LAUGHIN’NOSE(ラフィン・ノーズ)” の楽曲を起用。
懐かしく、ほろ苦い。そこを超えてきた「あなたの青春」がこの映画の中にきっとある。

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